五ヶ瀬釜炒り茶ができるまで

1.床屋さんのように

5月、キラキラ輝くお茶の新芽を、大切に摘んで行きます。 昔は手摘みで、その後手持ち型の機械が登場。 今は乗用型摘採機で、ずいぶん楽になりましたが、一葉、一葉にかける愛情は一緒です。 息子の坊主頭を刈るように、丁寧に摘み取って行きます。

2.食べたいくらい

摘み取った葉は、みずみずしくて柔らか。 ドレッシングをかけてそのまま食べたいくらいです。

3.トラック満載

お茶摘みはタイミングが大事。 当然、一日に摘み取る葉の量は膨大になります。 早く持って帰って、炒りにかけなければ・・・ トラックにはてんこもりの茶葉。

4.おいしくなれ!

準備が整ったらここから加工に入ります。 少しずつベルトコンベアーで運ばれていき、釜炒り茶に生まれ変わります。

5.まずは殺青(さっせい)

熱を加えて茶葉の酸化酵素を抑えます。

6.しんなり

熱を加えたことでしんなりしました。 この状態になれば、揉むことができます。 茶葉の組織をほぐしていく準備が出来た訳です。

7.炒り葉

茶葉の様子を見ながら、炒る時間を調整します。この工程で釜炒り茶特有の香りが生み出されます。

8.揉捻(じゅうねん)→中捻(ちゅうねん)

さて、いよいよ揉みに入ります。優しく強く、昔は竹で編んだ専用のザルの上で人の手で行われていました。 機械化された今でも、その感覚を忠実に再現出来るようになっています。揉捻が終わったら中捻に移り、揉みの仕上げをします。

9.選別

揉みが終わったら、厳しい目で選別していきます。

10.荒茶(あらちゃ)

選別を終えて、あとは炒りを待つばかり・・・

11.仕上げ

仕上げの火入れに入ります。

12.できあがり

美味しい五ヶ瀬釜炒り茶ができました。